【事例1】株式会社ノザワ様(神戸市)〔ツイン充電システム〕
本社ビルの外壁に組み込まれた太陽光パネルに付随する蓄電池システムを設計させていただきました。昼間発電した電気を蓄電池にためて、その電気で夜街灯をつけています。弊社が製作したオーダーメイドの蓄電池は、ツイン充電システムとなっています。
太陽光発電の場合パワーコンディショナーを介して蓄電池を充電するのが一般的です。しかし太陽光発電の場合、出力が天候に左右され不安定になります。出力が不安定だと充電器が正常に動作しません。その理由は一般の非常用蓄電システムの場合、商用電源(100V交流)の充電器が使用されているからです。この充電器は安定した電源が確保されていることが前提に設計されています。停電時の太陽光発電の出力が不安定な状態でも正常に充電するためには、太陽光専用充電コントローラを使用しなければなりません。当案件のシステムは上記2充電器搭載の設計になっています。
【事例2】えじま動物病院様(東京・小平市)〔ELE-10000クワッドインバータタイプ〕
えじま動物病院様は、眼科ケアセンターを併設し、眼科の専門的な手術が受けられる都内でも数少ない病院のひとつです。東日本大震災後の計画停電時には、入院中動物の管理、診療、手術等に大変苦労されました。そのご経験から停電時にも通常通りの診療が行えるようにと、東京都中小企業振興公社の助成金を利用して、弊社の蓄電池を導入されました。停電時でも院内の主要施設を使えるように エアコン6回路・コンセント3回路・照明3回路の合計12回路がバックアップの対象となりました。
*1回路は分電盤の1分岐ブレーカー(子ブレーカー)に相当します。
対象回路をすべてバックアップするには、合計30000Whのバッテリーと12台のインバータ(2000W11台 3000W1台)が必要でした。但し設置スペースが限られているため、弊社はELE-10000クワッドインバータタイプを設計しました。その名前のとおり、1台の蓄電池(蓄電容量10000Wh)に4つのインバータを搭載したタイプです。
コンパクト設計であるELE-10000クワッドインバータタイプ3台を幅1800mm×奥行き750mmの収納庫に納め、設置場所の問題を解決いたしました。
全12回路は標準のELE-CUBE同様自動切替装置を有しています。また、12台のインバータはすべて中央でコントロール&モニターできるようになっています。これだけの大きさのシステムですが、クワッドタイプを採用することにより、省スペース、低コストを実現させることができました。